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​沿 革

 昭和47年6月1日本学開学と同時に第一講座が開講されました。岩手医大より植木 春三 先生が第一講座初代主任教授として着任。昭和49年4月岩手医大より曽根 潮児 先生が,また,昭和53年3月植木先生が定年退職されたのを受けて,芝田 大三 先生が本学歯学研究所口腔解剖学講座より移籍しました。昭和57年1月に,大学院医学研究科の設置に伴い、2代目講座主任教授に平井 圭一 先生が着任されました。

 現在は3代目の主任教授として八田 稔久 教授のもと,東 伸明 名誉教授と併任の島田 ひろき 看護学部教授,坂田 ひろみ 准教授,茂田 大地 助教, 朝倉 善史 研究補助員、および安田 朋子 事務員 が一丸となって,医師や研究者を育てる教育活動,発生学に軸足を置いた様々な研究に取り組んでいます。

​<スタッフ>

◇八田 稔久(講座主任,教授)

平成元年島根医科大学卒業後,同解剖学教室助教授(現・島根大・医・発生生物学)を経て,平成19年金沢医科大学解剖学教授に着任。医学部6年生の夏に,アフリカでゴリラの研究がしたいと思い立ち,当時の島根大・第一解剖学教授の田中  修先生(故人)の研究室に押しかけました。早速、美味なカニと酒を盛られ,気が付くと田中研究室の大学院生になっていました。

田中先生の方針だと思いますが,研究テーマも研究手法も学会発表も何もかも自由(というか自分で決めて自分で何とかしろ)な環境で研究生活をスタートさせていただきました。自由過ぎるのは実はとても厳しいことでもあるわけですが,私にしてみると暗中模索の日々がとても楽しく貴重な時間に感じられました。当初は,ゴリラつながりで脳の比較発生学をするのだと意気込んでいましたが,興味の中心はいつの間にか胎盤と脳の関係を解き明かすことに移っていきました。最近,Neuroplacentologyという概念が提唱され,私たちの研究を後押ししてもらっているような気になっていますが,これに先天異常学のもう一つのトピックスであるDOHaD仮説(Developmental Origin of Health and Diseases; 生活習慣病の胎児起源仮説)を組み込み,さらに幅広い視点から研究を進めていきたいと考えています。以上が「表」の研究テーマです。「裏」というか八田の趣味に近いのですが,もう一つの研究テーマとして生物標本を透かして観察する技術の開発があります。私たちが最初に開発したのはRAP法というとてもシンプルなプロトコルで,本学医学部の学生さんと共同でこの技術を完成させました。RAP法を使うと,小魚やカエルであればあっという間に透明になり,解剖することなく全身の骨格や内部の構造を観察することができます。これに様々な染色技術や最新の顕微鏡を組み合わせてやると,息をのむほど美しい細胞の世界が姿を現します。この技術を使って,いつか、能登の海岸に打ち上げられた何メートルもあるようなリュウグウノツカイを丸ごと透明にして大英博物館に寄贈してやろうと画策していますが、、、まったくお呼びがかかりません。仕方がないので,肺の進化を調べるとうそぶいて,教授室でこっそり肺魚の飼育にいそしむ毎日です。昆虫が大好きな八田としては、内灘のゴミムシと能登半島のカナブン(赤いのが多いような気がしています)の調査もしたいのですが、なかなか時間が取れません。どなたか一緒に虫捕りに連れて行ってください。

 もっと詳しく→ ≪researchmap≫

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◇東 伸明(名誉教授)

私は,昭和52年(1977),日本大学大学院獣医学研究科博士課程前期を修了し,金沢医科大学助手として勤務し,平成28年(2016)に特任教授で定年を迎えました。その間,動脈系,筋系の破格調査に基づき形態形成の原則について研究し,肉眼解剖学一筋に歩んできました。現在は,嘱託教授として,人体解剖学実習,学生支援(生活支援室),留年生対策(低学年強化教育)などを中心に教鞭を執っています。

本学は,令和4年(2022)に50周年を迎えます。私は,その45年を大学と共に歩み,今後とも卒業生の活躍を見ながら,本学の益々の発展に尽力したいと考えています。

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◇坂田 ひろみ(准教授)

1994年に宮城学院女子大学を卒業、1997年に徳島大学大学院栄養学研究科博士前期課程を修了し、同年、徳島大学医学部第二解剖学講座に助教として着任しました。その後、19年間徳島大学で解剖学や発生学の教育・研究に携わり、2016年4月に金沢医科大学解剖学Ⅰに着任しました。気が付けば、四半世紀以上の間、解剖学の教室でお世話になっています。その間,自分のライフイベント等との兼ね合いで、転職や退職が選択肢になったことが何度かありましたが,「できることなら続けたい。でも,無理だったらあきらめよう。」程度の,それほど硬くない意志で仕事に取り組んできた結果,幸いにも今日まで続けてくることができました。発生学と形態学をベースにした研究を行っていますが,「美しく説得力のある顕微鏡写真を撮る」ことを裏テーマにして,愉しみながら取り組んでいます。

◇茂田 大地(助教)

2022年に東京大学大学院医学系研究科で博士 (医学) の学位を取得し,同年10月より本研究室に異動して参りました.これまで霊長類の脳を対象とした組織透明化技術の開発に携わってきたため,こちらでも組織透明化技術を応用した研究に貢献できればと考えております.教育方面にも興味があるので,よかったら学生の方も気軽に声を掛けてください.よろしくお願いします.

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◇島田 ひろき(看護学部教授)

1988年東京農工大学大学院修了後,日本ハム株式会社中央研究所に就職。
同年5月より金沢医科大学医学部解剖学1教室に協力研究員として出向。
その後,1995年に同教室助手に採用。1999年同教室講師を経て,2017年本学看護学部医科学准教授(医学部解剖学1併任),2021年4月同教授就任。
酸素は生物にとって"毒"の観点から,酸素毒による細胞の障害から生物進化まで思いを巡らせています。現在は特に,酸素と胎盤の進化や,酸素と脳の発生・発達に興味を持っています。
学生さんには「形態が機能を方向づけ,機能が形態を特化させる」という視点で,人体の精妙な仕組みを伝えたいと思っています。

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◇安田 朋子(事務員)

解剖学Ⅰの教室にお世話になって約10年がたちました。最初は実験動物のお世話という形で週3回の勤務でしたが、気づけば職員として事務の仕事をさせていただくようになりました。

これからも、先生方に教えていただいたことを生かしつつ、先生方、学生の方の一助となれるよう日々の業務に取り組んでいきたいです。

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◇朝倉 善史(研究補助員)

私は本学病院で長年、病理検査技師として働いてきた技術と経験を買われて2022年4月から、

研究補助員としてお世話になっています。

非力ではありますが一生懸命務めさせていただきますので、よろしくお願いします。

写真はのとキリシマツツジです。毎年4月29日の昭和の日に、津幡町にある森林公園で

行なわれる「県民みどりの祭典」で無料配布される苗木をもらってきて鉢植えにしています。鮮やかな赤い花びらがとても気に入っています。

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​非常勤講師

有川 智博  (東北医科薬科大学医学部医学教育推進センター 准教授)

協力研究員

松原 孝宜  (K.K パーキンエルマージャパン インフォマティックス事業部)

古田 薫   (古田歯科医院 院長

仲田 浩規  (金沢大学医薬保健研究域医学系組織細胞学 講師

照井 悠太  (横河電機株式会社​​

八田 順子      (医師)

​大学院生

中村 有加里 (他所属:耳鼻咽頭科学 助教)

國井 建司郎 (他所属:泌尿器科学 助教)

​スチューデントリサーチャー(2023年度)

面 美来   (医学部6年)  

丸山 太啓  (医学部5年)  上西 夏暉   (医学部2年)

清水 彩加  (医学部4年)  加藤 朝貴   (医学部2年)

松村 聡美  (医学部4年)      蓮尾 瑠菜   (医学部2年)

高原  怜亜  (医学部3年)    舟尾 翔    (医学部2年)

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